そもそも裏原系ファッションとは?
裏原系ファッションというと、ちょっと前に時代を圧巻した感じのあるキーワードに聞こえます。
今でこそファッションの発信地という印象はなくなってきていますが、自分が学生時代の頃にはファッションといえば裏原というくらいに他の街とは全く違った価値のある場所のように扱われてきました。
そもそもなんで「裏原」なのかということから話をすると、もともとは渋谷区にあるキャットストリートや原宿通りといったメインストリートから外れた道路沿いにあったお店から発信されていたことが語源になっています。
渋谷区は昔から高級住宅街があるとともに多くの人が集まる繁華街でもあったので表通りにはかなりのお店が営業をしていました。
ですが人が集まる場所はどうしても地価が高騰してしまい、新しくお店を作ろうという若い世代にとっては参入がしづらくなってしまいます。
そこで目を移したのが現在の裏原と言われる表参道の界隈で、こちらは当時あまりお店もなく地価も高くなかったということからたくさんの新進ショップが出店をしていきました。
そんなふうにして生まれたのが裏原系のファッションというわけです。
裏原ファッションの特徴と魅力
裏原系ファッションは、一般的に言葉が定着した現在においてもなお「個性的」という表現がよく使われています。
裏原系ファッションのもとを作ったとされているのが藤原ヒロシで、ファッションデザイナーとしてだけでなくミュージシャンやアーティストとしても活動をしていたことから今も裏原系ファッションは他のアートとのコラボでよく表現されていることも特徴になっています。
今はちょっと下火になってきていますがきゃりーぱみゅぱみゅあたりはここ最近の裏原系ファッションの代表みたいに言われていて、裏原系の王道とも言える音楽とアートとファッションを一緒にした活動を展開していました。
女性の場合は特にカジュアルとは言えないような奇抜な自己表現を伴うデザインを好む傾向があるように思います。
男性向けのファッションの場合にはどちらかというとアメカジやキレカジと言われるような一見地味でシンプルに見えてこだわりがあるといったファッションが主流のようです。
現在では以前ほどの勢いがなくなった感じはありますが、まだまだ裏原系としてファッションを牽引するようなパワーのあるお店は多く見かけることができるのでそうしたところに足を運ぶのが裏原系ファッションを理解するには1番の方法です。