はらじゅく、男子。

粉吹き肌になる前にしっかり保湿

冬に起こる粉拭き肌の原因

冬になると、皮膚に白い粉が付いたような粉拭き肌になることがあります。
粉拭き肌の主な原因は乾燥です。
皮膚の外側は何層もの角層でおおわれています。
その角層の隙間を埋めているのが、細胞間脂質と呼ばれるものです。
細胞間脂質には乾燥と紫外線から肌を守る役割があり、肌のバリアとも呼ばれています。

この細胞間脂質の水分が足りなくなり、角層の細胞がはがれてしまうと、粉状になって皮膚に浮かび上がります。
これが粉拭き肌です。

乾燥以外にも、加齢によって粉拭き肌が引き起こされるパターンもあります。
皮膚には「ターンオーバー」と呼ばれる機能があります。
ターンオーバーとは、肌の角層細胞の入れ替えのことです。
古い角層を捨てて、新しい角層を下から作り出すことで健康的な肌を維持するのです。

20代、30代の内は、ターンオーバーが1ヶ月置きくらいの頻度で起こります。
しかし歳を重ねると頻度が徐々に少なくなっていき、古い角層がいつまでも肌の上に残ってしまうのです。
その古い角層が、粉のように見えてしまうことがあります。
また、健康な角層でも、洗顔の時にゴシゴシ洗いすぎたり、タオルでこすったりしてしまうと、角層が無理矢理はがされて粉拭き肌になってしまうことがあります。

粉拭き肌の対策

粉拭き肌を改善するにはまず、乾燥対策を徹底することです。
洗顔後の保湿は念入りに行いましょう。

化粧水をかけるだけでは、実は効果があまりありません。
化粧水はしっかりと肌になじませ、浸透させましょう。
化粧水の後に乳液を使うとなお良くて、化粧水をいくらつけても、肌の油分が足りないと水分がすぐに蒸発してしまいます。
乳液で油分を保ち、化粧水で補給した水分が逃げないようにしなければいけません。

部屋の空気の乾燥対策も大事で、空気の乾燥は肌の水分を蒸発させます。
また、冬は暖房を使うので、外よりも湿度が低くなることもあります。
加湿器で40%から60%の湿度を維持するようにしましょう。
加湿器が無い場合は、洗濯ものや濡れたバスタオルなどでも湿度を維持することができます。

ターンオーバーの乱れは、生活習慣の乱れを直すことで整えることができます。
ターンオーバーは新陳代謝の1つなので、身体の疲労や乱れがそのまま影響します。
十分な睡眠をとり、栄養バランスの良い食事をし、適度な運動で血行を良くすることで、ターンオーバーのサイクルが安定するのです。

また、直射日光による紫外線もターンオーバーの天敵なので注意です。
紫外線による角層へのダメージに反応して、肌が過剰にターンオーバーを行ってしまいます。
その結果、皮膚に疲労がたまり乾燥や粉拭きになってしまうのです。