シンプルだからこそ難しいのがアメカジ
裏原宿の表参道あたりを歩いていると、若い女の子はわりと奇抜な格好をしていることが多い割に、男性はシンプルめに着こなしをしている人が多く感じます。
自分は以前はおしゃれというとモード系も最先端の尖ったファッションをするのが一番だと思っていたのですが、今は逆にシンプルな着こなしが上手にできる人の方に憧れるようになりました。
裏原系の代表的なファッションの一つが「アメカジ」ですが、これなんてまさにおしゃれの上級者でないとうまく使いこなせない難しいジャンルの一つなんじゃないかと思ってます。
もともと原宿の表参道付近は戦後に進駐軍が長く駐留していたことからアメリカ文化ナイズされたお店がたくさんあったようですが、アメカジというファッションもおそらくそんな流れの中から定着したものなんでしょうね。
現在の裏原のアメカジは本当にアメリカっぽいファッションというよりは昔の70~80年代風のアメリカンな雰囲気の残るファッションていう意味で使われています。
なので原宿ではおなじみの古着屋なんかに入るとアメカジ専用の着こなしをするためのコーナーが設けられていたり、定番アイテムがずらりと並んでいたりしてます。
アメカジの定番は501とナンバリングTシャツ
アメカジと言われてピンとこない人のために基本的な着こなしについて説明してみます。
アメカジ系ファッションの基本中の基本と言えるのが、リーバイスのジーンズ501とナンバリングTシャツです。
リーバイスの501といえばリバースジーンズでも最も歴史が長く、現在までほぼ同じ形で製造されている定番デニムです。
特徴はボタンフライというフロント部分がジッパーではなくボタンで作られているという点で、シルエット的にはあまりタイトではない緩やかな形でおさまっています。
それと合わせて着たいのがナンバリングTシャツと言われるユニフォームのように数字がプリントされているタイプのTシャツです。
ナンバリングTシャツの中でもアメフト風のかなり番号が大きめにプリントされているタイプが人気で、この2つでまさに「アメカジ」という雰囲気を出すことができます。
全体的にあまりタイトな体型をはっきり見せる方法ではなく緩やかな感じで着ていくというのがコツになってます。
他にもあるアメカジの定番アイテム
他にもアメカジといえばと挙げられる定番アイテムがいくつかあります。
まず「ライダースタイル」と言われるようなアメリカンバイク風のファッションです。
ライダースーツやバンダナを使ったり、デニムにブーツをあわせるようにするとそれっぽい雰囲気が出ます。
ただ本当にライダー風にするとゴツくなりすぎるんで、キャップをつけたり革製品をやめてジャケットにしてありといったヌケ勘を作るとファッションになりやすいです。
全体が黒っぽいのでシルバーアクセサリーを使うというのもよくある方法です。
もう一つアメカジ系の定番となっているのがデニムシャツやGジャンといったデニム生地を使ったアイテムです。
デニムのトップスやジャケットは意外と合わせるのが難しいのですが、カラージーンズやスゥエットなんかと使いながら使っていくとうまくまとめることができます。
アメカジはかなりカジュアルテイストが強いので、古着の選択を間違えたりサイズ感を間違えるととたんに貧乏くさい見た目になってしまうというのが難しいところです。